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忍者のルーツとは?―歴史の中で生み出された忍者たち

公開日: : 最終更新日:2017/05/23 未分類

忍者のルーツがどこにあるのか考えてみたことはあるでしょうか。歴史に名を残す人物が結成した?あるいは偉人その人こそが忍者?修行の果てに見出されたもの?

忍者

ここでは忍者のルーツとは一体何かについて一考してみましょう。

忍者のルーツはどこにあるのか、ということは、定かではなく、忍術書にも正確な記述はないものです。しかし、いくつか面白い説があります。

ひとつは、聖徳太子が忍者の創始者、というものです。ある忍術書には、「志能便」という、「しのび」を連想させる人々を使役していたと記されています。

聖徳太子
聖徳太子が厩戸皇子であったときに、蘇我馬子とともに物部守屋を滅ぼした時に使ったのが、この志能便だといいます。

そして国を平定するために、聖徳太子が政権の座にあった時代には諜報員として志能便を用い、戦を避けたのだといいます。

『日本書紀』によると、聖徳太子が摂政であった時代に、百済の僧から「遁甲術」という忍術の源流のような術が伝わった、という記述があり、
聖徳太子が忍者組織をつくったルーツであった、と考えるのもなかなか面白いものといえます。

また、甲賀の郷土史には、この志能便として聖徳太子に仕えていた杉原斎入坊が甲賀忍者のルーツである、という説があります。

天武天皇が忍者を用いていたルーツである、という説もあります。壬申の乱において、「多胡弥」なるものたちを用いていた、というのです。天武天皇が武に優れた天皇であったことと関係しているのかもしれません。

源義経こそが忍者のルーツである、という説が、『正忍記』にあります。義経は幼いころに京都の鞍馬寺に預けられており、
そこで修験者から武術の指導を受けていたといわれています(昔話の『牛若丸』ではカラス天狗に武術を習ったことになっていますが、それは修験者のことであると考えられます)。

修験道が忍術の母体になったことは十分考えられますし、忍者は隠密行動の際によく修験者に変装していました。

また、戦国時代には忍者ではない修験者が諜報員として働いていたということもあるといいます。

義経は天才的な戦略家として知られていますが、義経が忍者としての才能をもっていたか、もしくは忍者としての才能に優れた部下を多く抱えていた、と考えることも面白いでしょう。

義経

義経の部下である伊勢三郎義盛が忍者に近い術を使っていた、と考える人もあります。
もともと山賊として山岳戦法に通じており、さらに伊賀出身であることから、伊賀の源流をこの人物と考える向きもあるのです。

忍者のルーツを求める説にはほかにもさまざまなものがありますが、これが真実、と言い切れるものは今のところないようです。
ですが、こうした兵法や術が統合されて、実際に活躍してきた忍者の用いるすべとなってきた、と考えるのが妥当といえるでしょう。

忍者について記している忍術書―歴史から心得まで

公開日: : 最終更新日:2016/11/18 未分類

忍者が書いた忍術書には『万川集海』『忍秘伝』『正忍記』といったものがあります。そこには忍者についてさまざまなことが記されています。
その詳しい内容とは?そしてその中に記された忍者の姿は正確なものなのでしょうか?

忍術書

忍者によって口頭で伝えられてきた忍びの術や、他に書き記されたものをもとにまとめ上げたものを忍術書といいます。日本や中国の軍学書を参考にして、忍術の権威を高めようとして書かれています。

忍術書には忍者の歴史や忍者としての心構えや方法、道具などについて記されています。その代表的なものに、『万川集海』『忍秘伝』『正忍記』があります。

『万川集海』は伊賀国郷士で藤林長門守の子孫である藤林左武次保武によってまとめられた、二十二巻、別巻一巻から成る膨大な忍術書です。
伊賀・甲賀の四十九流の忍術をまとめたと書かれており、忍術について書かれた傑作といえます。

『万川集海』に書かれているのは忍術だけではなく、忍者としての心構えについても多くが割かれています。忍者は陰謀や策謀を用いる存在ですが、その根本には仁義忠信を守ることが大切であり、それがなければ臨機応変に計略を遂行することができない、と書かれています。

同時に、私利私欲に基づいて忍術を使うことや、酒・女・物欲にふけることを固く戒めています。

また、『葉隠』に通じるような、主君に対しての忠誠を示すためならば命を捨てることに対して、恥を忍んでも逃げ帰って敵の情報を伝えることこそ忍者の忠義の在り方である、とも書かれています。

『忍秘伝』は服部半蔵家に伝わる忍術書であり、「伊賀甲賀の伝記」「忍道具秘伝」「忍出立秘伝」「忍隠密秘法」の四巻からなり、一部の記述は『万川集海』と共通しています。

『正忍記』は三巻から成る忍術書で、紀州藩の軍学者である名取三十郎正澄によって著されました。忍びの実践的な技術や呪術などが書かれているほか、人の心を見通すことが忍びとして重要であると示されています。

こうした忍術書は、多くが江戸中期に書かれたものです。そのため、口伝として伝えられたものに誤りがある場合や、
忍者の子孫が自分の祖先について書いているためにその人物を大袈裟に書いてしまうこと、中国の文献をそのまま写しており日本の城郭に潜入するのには適さないことがある、などの問題点もあります。

たとえば、フィクションの忍術としても有名な水蜘蛛などは中国の本に書かれていたものをそのまま書いた、という説もあります。

また、重要な部分は口伝とされているものが多く、秘伝書の内容があまり伝わっていない部分もあります。

それであっても、戦国時代に忍者が書き記したような文書はないため、忍術書は重要な資料であることに変わりはありません。

忍者の心得「五情・五欲の理」―現代のビジネスにも通じる人心掌握術

公開日: : 最終更新日:2017/05/23 未分類

忍者の心得とは何が必要だったのでしょうか?さまざまな忍法を使いこなすと共に、諜報員としての役割が求められる忍者。
任務の中では必ずと言っていいほど対人戦略が必要です。現代のビジネスにも通じうるその心得について見ていきましょう。

忍者の用いる忍法の基本となる理念、いわば心得となるのが人の心をいかにして操るか、ということです。
忍者が用いられる役割とは諜報および謀略であったため、人心掌握は忍法の心得というべきものであったわけです。
これは伊賀者・甲賀者・根来衆などの流派にかかわらず、忍者の基本的な行動原理となるものといえました。

相手に取り入るためのスキをつくるために、他人の感情や欲望を揺さぶり、思うように動かす目的を実行するという、対人戦法における忍者の心得、それが「五情・五欲の理」です。

五情の理は、人間につきものである5つの感情である喜・怒・哀・楽・恐の感情を刺激し、思うように動かす術であり、忍者はこの術を「人を車に乗せる術」と称しました。

喜車の術は、お世辞や褒め言葉などで人をおだてて喜ばせ、心の平衡を失わせてこちらの思うように動かすことをいいます。

怒車の術は、短気な人を怒らせて平常心を失わせることで、宮本武蔵が佐々木小次郎を激怒させて勝利したこともこの術のひとつといえるでしょう。

哀車の術は情の強い人に不幸や困っている様子を見せて同情させることで、親子の情愛に訴えるなどという手段が見られました。

楽車の術は享楽を示して相手をのせてしまうことであり、秀吉の小田原攻めで宴会などを催して相手の兵士の士気を下げる、という手段が取られました。

恐車の術は力などで相手を威圧して従わせることをいいます。

五欲の理とは、人が持っている「食」「性」「名」「財」「風流」という欲望を巧みに誘って意のままに相手を操ることをいいます。

「食」は食欲に訴えることで、また酒が好きな相手であれば油断を招きやすくよりつけこみやすかったといいます。

「性」は色欲を利用して対象を骨抜きにすることであり、久の一の術はこれにのっとったものといえます。

「名」は名誉心や功名心、出世欲などに訴えることで、社会的地位の向上を餌にして相手を動かすことです。

「財」は金銭で相手を釣り上げることであり、賄賂や財物などを用います。

「風流」とは、相手の趣味や収集に取り入って相手を油断させて操ることをいいます。

いずれの手段を用いるにしても、忍者は常に冷静沈着である必要がありますし、また相手の情報を正確につかんで対処する必要がありました。
これらは記録には表れることが少ないのですが、心理戦を主とする忍者の戦い方、および任務を果たす方法としてはそれらしい方法であったいうことができます。

ちなみに、忍者は眠るときも忍びの者である必要があります。
いびきをかいて寝ていたら、それはまずい。
現代では、いびき薬なんてものもあるようですが、当然この時代にはありません。
この薬みたいに、飲むだけでいびきをかかなくなるなら、忍者も飲みたかったはず。
というか、いつも妻に迷惑をかけている私も、本気で欲しいと思います。

実際の忍術とは―経験と修行の果てに見いだされた技や装備

公開日: : 最終更新日:2016/11/07 未分類

忍術とは実際には何だったのでしょうか?また、忍者は一体どのように行動し、戦ったのでしょうか。そしてその中でもっとも重視されたこととは何だったのでしょうか?

多くの人が抱いている忍者のイメージといえば、黒装束で隠密活動を行っている姿でしょう。しかし、実際の忍者は、黒装束を用いていなかったと考えられています。
その理由として、昼間の活動時に目立ってかさばる装束は邪魔になること、月明りや星明りがある中では真っ黒な装束はかえって目立つことなどの理由があります。

忍者

実際の忍者がつけていた忍者装束は、赤黒くて暗い柿渋色を用いたと考えられています。この色は網膜の構造とスペクトルからいって黄昏時や真っ暗な中で見えにくくなるのです。

忍び装束は忍具を携帯するのに便利な構造になっていましたが、これが目撃されては自分が忍者であると宣伝しているようなものです。
身分を隠すための基本となるのは虚無僧・出家者・山伏、・商人・放下師(大道芸人の一種)・猿楽・常の形というのが忍術書である『正忍記』に記載されており、父子兄弟にも変装した姿を見られてはならない、とされています。

フィクションの忍術と、実際に使われた忍術とは違いがかなりあります。

たとえば、水蜘蛛ですが、泥沼などをかんじきのように使って渡っていたのではないか、という説があります。水の中で、竹筒をシュノーケルのように使って呼吸する様子が描かれていますが、あの長さでは水圧で呼吸がおぼつかなくなるため、潜水で進んだ方がリスクは少なかったといわれます。

煙とともに姿を消す、というイメージも強いところです。実際に煙が使われたのは、突然煙が発生し、さらに視界が利かなくなることで混乱した際に逃走する、という手段であったようです。

ほかには、砂や土で目潰しをしたり、撒き菱(最も効果がある鉄製のものは高価かつ重かったため、石や竹などを使ったようです)を使用したり、などの手段がありました。

忍術とは任務を遂行するための術ですので、そのために逃げるためには手段を選ばなかったのです。

最も有名な忍術といえば、分身の術でしょう。これは一種の瞬間催眠のような手法を用いたのではないかと考えられます。
荒唐無稽に感じるかもしれませんが、武術書に記載されている以上は何らかの形で体験したものがいたのでしょう。

忍術の修行には、甲賀に伝わっているものとして、手の上に足を置いて素早く進む「深草兎歩」や、器に砂を一杯に入れてその中で指を自在に動かせるようにして素手での格闘に備えた、というものがあります。

忍術とは、空想性が強いものではなく、たゆまぬ訓練とその場においての臨機応変さが問われたものなのです。

忍者の使った武器とは―手裏剣、刀、隠し武器、火器、毒物まで

公開日: : 最終更新日:2016/10/31 未分類

忍者の武器には手裏剣、忍び刀、火薬、毒物など様々なものがありました。それらはどう使い割れられたのか?相手を倒すため、そして生き延びるための手段として使われた秘術にはどんなものがあったのでしょうか?

忍者の武器としてもっとも有名なのは手裏剣でしょう。手裏剣は大きく分けて棒手裏剣と車剣に分かれます。

棒手裏剣は一直線の棒状の手裏剣ですが、流派によってさまざまな形があります。

車剣は十字手裏剣、卍手裏剣、四方手裏剣、六方手裏剣、八方手裏剣など千差万別です。

六方手裏剣 四方手裏剣

棒手裏剣のほうがコストがかからず作成が簡単で、手練れの者が扱えば威力も大きいため、忍者が使っていた手裏剣としては棒手裏剣のほうが主流だったのではないか、ともいわれています。

車剣は当たりやすいものの、一撃必殺の威力とはなりにくく、そのためトリカブトの毒などを塗って致命傷を与えたのではないかと考えられています。

忍者の武器としてはほかに忍び刀があります。戦闘員ではなく、隠密行動が多い忍者の刀は、脇差よりも短いものが主流であり、その代わりに鞘の下げ尾は通常の2倍近い3m程度の長さがありました。

これは、鍔を足場として塀を乗り越える場合に下げ尾を口にくわえておいて刀を上から回収したり、
部屋の出入り口に結び付けて敵を転ばせる罠としたり、野宿をする際に樹の間に下げ尾を張って布をかぶせることで簡単なテントのようにしたり、などさまざまな用途に使うことが可能でした。

忍者は接近戦用に隠し武器(または暗器)と呼ばれるものも使いました。角がついた握り武器である鉄拳や、
手の中に収まるサイズの短銃である握り鉄砲、手に装備する手甲鉤、扇子に短い刀が仕込んである鉄扇、息を吹き込んで相手に鉄粉や唐辛子などの刺激物を吹き付けて混乱させる目潰しなどがあります。

忍術書である『万川集海』には火器に関する記述が約180種あり、火器こそが忍者のもっとも得意とする武器でした。

携帯用の照明具である龕灯(がんどう)、放火などの目的で現在のロケット花火のように使う大国火矢、現代でいう手榴弾に近い焙烙火矢などの装備品がありました。

日本への火薬の伝来は種子島に鉄砲が伝えられたときとされますが、伊賀・甲賀にはそれよりも早く渡来人経由で火薬が伝承していたという伝説もあります。

毒を使うのも忍者の得意とするところでした。特に甲賀系の忍者は毒物と薬物に強かったといいます。

忍びの大敵である犬を殺す毒としてはストリキニーネが主に用いられ、手裏剣や矢に塗り付けた毒としてはトリカブトが多く用いられています。

薬としては、石菖蒲を酒に浸したものと陳皮、朝鮮人参の皮を用いた生薬を「秘極ノ薬」としたほか、センブリやゲンノショウコ、ドクダミなどの薬草を用いていたとされています。

あの人も実は忍者だった!?―歴史に名を残した人物たち

公開日: : 最終更新日:2016/10/22 未分類

あの有名な人物は実は忍者だった!?

戦略家、武将、文人など、ジャンルは様々に分かれていても、現代人から見たら信じられないような活躍をした人々は実は忍者だったのではないか?というまことしやかな説は尽きないもので、歴史に名を残した人物は、実は忍者だった、と考えるのも面白いことです。

ここではその実際の活躍の内容と共に見ていきましょう。

たとえば、源義経は幼いころに修験者に武術を習っていたといわれていましたが、修験道は忍術の源流のひとつであると考えられています。

義経

また義経は非常に優れた戦略家でした。一の谷の戦いでは、自分は来たこともないはずの山麓の地形を知っており、かつ険しい山中で何十人もの部隊を乱れないように率いていた、ということは普通の武将では考えつかないようなことです。

このことから、義経自身が忍者であった、という説があります。

忍者というには無理があるかもしれませんが、徳川家康は忍術に通じた人物でした。

家康は伊賀の忍びを率いて今川方の城を落とした服部半蔵を大いに重用したこともありますし、駿府城に移る際に忍びが床下から自分を刺すことがないように床を低く作らせた、という逸話があります。

家康は若いころから忍者を使いこなしており、伴太郎左衛門らをはじめとする甲賀者を用いていました。関ヶ原の戦い後、山岡道阿弥に騎馬十人、歩卒百人を預け、「甲賀組」をつくらせています。忍者に関するその知識の広さは、並みの忍者よりも勝っていたかもしれません。

家康

石川五右衛門は、

「石川や浜の真砂は尽きるとも世に泥棒の種は尽きまじ」

や、

「絶景かな絶景かな」

などのセリフで有名であり、講談や歌舞伎の中の人物であると思われていますが、実在する人物です。京や堺を荒らしまわり、かまゆでにされたということは事実であると考えられています。

ですが、五右衛門が忍者であった、とするのは、18世紀末に書かれた『絵本功閣記』によるものです。真偽はともかくとして、その内容の面白さから人々の間にすっかり広まったものです。

そこでは五右衛門が大名屋敷を襲って金銀を人々にばらまいたり、変装して大枚の金をだまし取ったりと、まさに忍者としての活躍が描かれています。

忍者説が色濃いのが俳人の松尾芭蕉です。芭蕉の生国が伊賀であることはよく知られています。

芭蕉

芭蕉は46歳という当時の年代ではすでに初老である年齢にして、「奥の細道」の旅に出かけています。平均すると1日に4里、わずか12㎞を進んだことになりますが、俳諧をしながら時には何日間も同じ場所に逗留することもあるため、1日に50㎞以上を歩くこともあったといわれています。

芭蕉を、幕府の隠密とみる説はこのあたりから生まれているようです。

むろん、ここに挙げた人物が忍者であったかは証明できるものではありません。しかし、各人物の優れた業績が忍者説を連想させるものになっているといえるでしょう。

忍者がモデルの特撮ヒーローたち―「変身忍者嵐」から「手裏剣戦隊ニンニンジャー」まで

公開日: : 最終更新日:2016/11/01 未分類

忍者をモデルにした特撮ヒーローは数々います。その能力は迫力あるカッコいいものから、ユニークなものまで様々です。
彼らはどんな忍術を使い、子供たちの人気を得ていったのでしょうか? ここでは「変身忍者嵐」から「手裏剣戦隊ニンニンジャー」までを見ていきたいと思います。

嵐

『変身忍者嵐』は、名刀ハヤカゼの鍔鳴りによって脳神経に刺激を与え、全身の細胞の配列が変化することで変身するという、『仮面ライダー』や『サイボーグ009』などで知られる石ノ森章太郎さんらしい設定になっています。
必殺技はハヤカゼの刀身に敵の影を映し、光を浴びせて幻惑して悪を撃つ「秘剣影映し」で、身体の羽根を目晦ましに使って離脱する「忍法羽根隠れ」や超跳躍力などの忍法を使いこなします。

『忍者キャプター』は、日本の支配権を握るべく暗躍する、風魔烈風率いる風魔忍群に対し、その非道なやり口を嫌った抜け忍の出雲大介がリーダーとして、悪しき忍者たちを捕獲する「キャプター」チームが結成されます。
敵組織は風魔忍群が倒れた後、甲賀一族に移り変わります。甲賀一族はもともと平和のために尽くしていた忍者集団であったものの、暗闇忍堂の下で日本制服のために邁進することとなりました。
「火輪弾火炎陣」を必殺技にもつ火忍キャプター7は『人造人間キカイダー』などの伴大介さん、最年長者の雷忍キャプター1は『仮面ライダー』の地獄大使などで知られる潮健児さんが演じています。

子供たちに大人気の『スーパー戦隊シリーズ』の中にも、忍者をモデルとした戦隊が3つあります。

『忍者戦隊カクレンジャー』は、400年前に封印されていた妖怪たちの跋扈を止めるため、鶴姫・ニンジャホワイトのもとに、猿飛佐助の子孫であるサスケ・ニンジャレッドら4人が招集され、カクレンジャーとして戦っていきます。
戦隊ものでは珍しく、レッド以外、しかも女性がリーダーであるという設定になっています。忍法としては、分身や空蝉の術のほか、ニンジャホワイトの「折り鶴の舞」、また巨大なハンバーガーに変身するなどユニークなものもあります。

『忍風戦隊ハリケンジャー』は、タウ・ザント率いる、宇宙を流離う邪悪な忍者集団「ジャカンジャ」の野望から地球を救うべく、椎名鷹介・ハリケンレッドをリーダーとするハリケンジャー、「暗黒の忍」を名乗っていたゴウライジャーが対立しつつも絆を深め合い、共闘していくものになっています。一つの作品に複数の戦隊が登場するというのがユニークです。忍術としては、幻術を利用するものが多いほか、シュリケンジャーの「秘打千本ノック」というものもあります。

『手裏剣戦隊ニンニンジャー』は、「忍びなれども忍ばない!」をキャッチフレーズにした明るい作風が特徴です。手裏剣戦隊の名前の通り、変身や合体技、巨大ロボットの召喚など、手裏剣を模したアイテムを駆使するのが特徴です。

『仮面ライダーシリーズ』でも忍者をモデルとしたライダーがいます。村雨良・仮面ライダーZXがそれで、十字手裏剣や、手の甲に装備された鎖・マイクロチェーン、衝撃集中爆弾、ホログラフを利用した虚像投影装置による分身や変装など、様々な能力を駆使します。

メディア展開には恵まれていませんでしたが、漫画『仮面ライダーSPIRITS』で主役として扱われ、よく知られるようになりました。

『伊賀の影丸』横山光輝―多彩な忍法合戦とその中のカタルシス

公開日: : 未分類

『伊賀の影丸』は、漫画家の横山光輝さんの代表作のひとつです。江戸幕府に仕える公儀隠密の頭領である五代目服部半蔵のもと、
幕府転覆を狙う大名らが従えている忍者軍団との忍法を駆使した対決が見どころです。互いの奥義を駆使した忍法合戦の様相とは?そしてその戦いの中で影丸は何を見出すのでしょうか?

影丸

敵側の忍者にはさまざまな特殊能力をもったものがあふれており、初期のエピソードである「若葉城編」では、唾が粘着性の武器になるくも丸、
鋼のような固い皮膚で刀も通さない五郎兵衛、嗅覚が異常に優れており敵の居場所を突き止める犬丸など、さながら『仮面ライダー』シリーズのショッカーなどの組織の怪人を思わせます。

また、敵側の大将が抱いている野望も、某藩のお家乗っ取りといったものから、
将軍家の血筋を暗殺する、江戸幕府が天下をとるために要人を次々と暗殺していった事実を明らかにして権威を乱そうとするといったものや、
豊臣家の残党が幕府転覆をはかるための財源として隠し金山を設けるなど、数々の陰謀が繰り広げられ、読者を興奮させてくれます。

実在の事件である由比正雪の乱では、死んだはずの正雪が替え玉であり、本物は忍者軍団を中心とした戦力を率いて幕府への反乱を実行しようとする計画を、
影丸ら公儀隠密が阻止しようとする、『007』シリーズ並みのスペクタクルが展開されます。

身体的な特殊能力を持つ敵だけではなく、分身の術で敵を惑わしたり、土中を自在に動き回ったり、影の中に身を隠して相手を攪乱したりなど、様々な特技をもっています。

一方の影丸の仲間も、毒物が通用しない村雨兄弟、獣並みの反射神経をもつ彦三、変わり身である比翼の術を得意とする源心など、優れた忍者が揃っています。

そして影丸の最大の宿敵といえる甲賀忍者、阿魔野邪鬼の能力はその中でも並外れており、致命傷を負ってもしばらくすると生き還る、
という不死身の身体をもっています。影丸と邪鬼の戦いはそれぞれの技量を尽くした戦いであり、読むものを興奮させます。

そして『伊賀の影丸』はただの活劇ではなく、人間の業といったものも示してくれます。

権力闘争の中で罪もない人々が死んでいくことに対して影丸が悩みをこぼしたときに、仲間の忍者が、

「生まれた時代が悪かったのかもしれない。我々は上の命令を果たさなくてはいけない」

と説いたり、敵対する忍者組織を壊滅させたときにも、勝利感は皆無で果てしなく続く戦いの虚しさに、

「心の中を秋風が通り過ぎていくよう」

と表現したりなど、生きることの厳しさも示してくれています。

『伊賀の影丸』は数ある忍者漫画の中でも出色の作品といえるでしょう。

『仮面の忍者赤影』横山光輝―ダイナミックな忍法が織りなすロマン

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『仮面の忍者赤影』は、横山光輝さんの代表作の一つである漫画です。漫画だけではなく、これを原作とした特撮テレビドラマも大ヒットしましたので、どちらかというと、特撮の印象の方が強いかもしれません。

赤影

赤影をはじめとする飛騨忍者はどのような忍術を使い、またその敵役たちはどんな戦力を持っていたのか?ここではその辺りに注目して見ていくことにしましょう。

漫画『仮面の忍者赤影』は、飛騨忍軍の中でも指折りの実力をもつ赤影と青影の兄弟が、竹中半兵衛にスカウトされ、豊臣秀吉となる前の木下藤吉郎の命を受けて活躍する物語となっています。

赤影の得意技は髪の毛を撚った糸で相手の動きを拘束する「忍法みだれ髪」、青影の得意技は相手の影に身を隠す「影隠し」と分銅攻撃です。

その他、大凧で自在に宙を舞う白影、優れた感覚をもつ黒影、火炎の術と分身を得意とする紅影という仲間がいます。

第1部の物語の冒頭には元亀2年と設定されており、藤吉郎の主君である織田信長に対して、朝倉義景、浅井長政、六角義賢・義治が対立していた時期であり、
その中で企まれた陰謀に赤影・青影が立ち向かう構図になっています。

新興宗教である「金目教」を築き上げて、その信者による軍勢を戦力として織田信長打倒を狙う六角氏が率いるのは甲賀幻妖斎率いる霞谷七人衆。
火炎の術を得意とし鉄鎧で絶対の防御を固める鬼念坊、巨大なガマガエルを飼いならし水中戦を得意とするガマ法師、相手そっくりに化けてさらにその人形を操る傀儡甚内、土中を自由自在に動き回る土蜘蛛など、それぞれ強敵が現れます。

第2部は羽柴秀吉の居城である長浜城を襲撃したうつぼ忍軍と赤影らが戦い、城と火器を死守したのも束の間、復讐に燃えるうつぼ忍軍が飛騨の里を襲撃し、最終的に全面対決になります。

ここでも、刀を飛ばして自在に操る不知火典膳、包帯を撒き散らして敵を絞め殺す不動金剛丸、砂で大嵐を巻き散らすつむじ正源などの強敵との戦いが繰り広げられます。
そもそもうつぼ忍軍に秀吉打倒の依頼を出したのは武田氏と推測されており、歴史を考えると、可能性がある設定となっています。

しかし、最初に述べたように、この作品は特撮テレビドラマ版『仮面の忍者赤影』の方が有名でしょう。とにかく奇想天外、痛快無比といった言葉が似合う作品です。宿敵の甲賀幻妖斎は巨大ロボットを動員してくるわ、空中要塞で攻撃してくるわ、など、現代の科学を超えた合戦が繰り広げられます。

後半になると、忍者が巨大な怪獣を飼いならしていたり、忍者が変身の術で巨大怪獣になったり、など、もう何でもありです。

ですが、そのオールマイティーさが子供たちに忍術へのロマンを掻き立ててくれたのは事実でしょう。

何が起きても、青影の口癖のように、

「だいじょーぶ」

なのです。

『落第忍者乱太郎』(アニメ「忍たま乱太郎」原作)―国民的娯楽作の魅力

公開日: : 未分類

『落第忍者乱太郎』は尼子騒兵衛原作、30年にわたって朝日小学生新聞で連載されている漫画です。忍者を題材にした漫画、といえばこの作品を思い浮かべる人も多いかもしれません。

忍たま

大人気かつ放送が20年以上も続く長寿アニメの『忍たま乱太郎』の原作と言ったほうがわかりやすい人も多いかもしれません。

一流の忍者になることを目指して生徒たちが勤しんでいる「忍術学園」。

登場人物はその生徒である、先祖代々の三流忍者の家系で出世を目指す、目は悪くお人よしだが駆け足は抜群の猪名寺乱太郎。
金にうるさくアルバイトで逞しく生きている摂津のきり丸。大商人の跡取りにしておおらかな性格の福富しんべヱ。この3人組が主人公となり、
学園内外で引き起こされる騒動に取り組んでいく、というのが主なストーリーとなります。

当初は、乱太郎たちが編入されている「一年は組」の生徒が主な登場人物でしたが、連載が進むにしたがって、
忍術学園の様々な委員会に所属する先輩の生徒たちや多くの先生が登場するようになります。美形のキャラクターが増えていったことから女性人気も上がっていきました。

漫画『落第忍者乱太郎』では、作者の尼子騒兵衛氏が忍術書である『万川集海』『忍秘伝』を所持しており、
忍者が使う武器や術がイラスト付き、かつわかりやすい紹介がされているので、忍術について興味を持たせてくれる作品といえます。

多くの忍者漫画とは異なり、二年い組の野村先生が伊賀流、
元忍術学園教師の大木先生(ポプラ社『らくだいにんじゃらんたろう』では一年は組の担任)が甲賀流であること以外は忍者の流派はあまり明らかにされておらず、
忍術学園は流派の枠を越えた幅広い忍者養成学校と推測できます。

舞台となる室町時代後期の風俗や文化などを詳しく描写している一方で、初期では自動販売機や冷蔵庫があるなどのギャグ(アニメ『忍たま乱太郎』ではより露骨に、カレーやオムレツが食堂に出ていたりする)もあります。

またメタフィクション的なギャグが多く、「枠線をめくると別の舞台になり、登場人物がその垣根を使って往来する」ものや、
「登場人物が作者の尼子氏に文句をつける」、「吹き出しを長く伸ばして棒として、あるいは枠線を破って縄として武器に使う」などというものがあります
(一年は組の土井半助先生曰く「利用できるものはなんでも利用するのが忍者」とのこと)。

一方、戦災孤児であるきり丸が自分の境遇についてふとこぼしたり、土井先生も戦乱で家族を失ったという描写があるなど、シリアスなシーンもたまに描写されます。

このような多様な切り口や要素が上手く絡みあい、『落第忍者乱太郎』は万人が楽しめる忍者漫画となったのではないでしょうか。

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忍術とは実際には何だったのでしょうか?また、忍者は一体どのように行動し、戦ったのでしょうか。そしてそ

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影丸

『伊賀の影丸』横山光輝―多彩な忍法合戦とその中のカタルシス

『伊賀の影丸』は、漫画家の横山光輝さんの代表作のひとつです。江戸幕府に仕える公儀隠密の頭領である五代

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